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「桜
どうした?」
修は桜の顔を覗き込んだ。
毎日一緒にいる修。
(浮気する暇ないよね?)
桜は自分を諭すように心の中で呟いた。
「はい。チーズ」
修はそう言ったと同時に携帯カメラのシャッターボタンを押した。
「桜の落ち込んだ顔」
そう言いながら修は桜の目の前に今さっき撮った写真を見せた。
「はい。今度は笑って。」
そう言いながら修は今度は桜と一緒にカメラに映った。
夕日が沈みかけて来たのが二人が帰る合図となっていた。
桜は太陽を寂しそうに眺めた。
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