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千尋とは小学校からずっと一緒で、クラスも今まで離れたことが無いというとんでもないミラクル。ここまでくれば腐れ縁ってやつ。見た目はチャラチャラしてるけど中身は真面目ですげぇ良い奴。属に言う親友だな。 蛍も小学校からの後輩で、千尋と幼なじみってこともあって何となく仲良くなった。見た目からは想像つかないほどの腹黒で毒舌。でもそういう素を見せるのは仲良い奴にだけなんだけどな。でも何だかんだいって根は優しい奴。 「ねぇねぇ!もうすぐ夏休みじゃない!?」 「は?馬鹿ですかあなた。今何月だと…ああ、千尋さんは馬鹿だからカレンダー読めませんもんね」 「蛍ちゃんひどーい!おれだってカレンダーぐらい読めるもんねーだ!」 「あーはいはい暑いんで寄らないでください」 全く、相変わらずだなあ。 ふたりの漫才のようなやりとりを聞きながら歩いていると、いつのまにか校門まで来ていた。 「じゃ、ここで」 「またねー!蛍ちゃん」 「また帰りにね」 蛍とは学年が違うから階が違うため、玄関で別れた。 千尋とふたり自分達の教室へと向かう。  
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