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放課後に校内を案内した後、偶然帰る方向が一緒だったため一緒に帰る事になった。 何故だかわからないけど、校内を案内してるときからずっと心臓がドキドキいってる。 何なんだろ、この感じ… 今日1日、何故かこの緒方馨という人物が気になって気になってしょうがなかった。理由はわからないが、何故か目で追ってしまっていた。 会話はまだ少ししか交わしていない。…というか、あまり彼は喋らない。何というか…独特の雰囲気を持っている。マイペースっつうか…まあそんな感じかな。 そしてさっきからずっと、とてつもなく緊張している自分がいる。 さっきからずっと彼のいる方の肩が熱い。 いくら初対面の人だからって、いつもはそんなに緊張しない俺が、なぜこの緒方馨にこんなにも緊張しているのだろうか。 手汗MAX… 「…真田くん?」 「ぅえ!?…な、なに?」 急に話し掛けられて、思わず恥ずかしい声が出た。 「ふふっ、どしたの?なんかボーッとしてたし」 「え?いや、うん、大丈夫!」 笑われた…すげぇ恥ずかしい。 てゆうか、近くで見たらすげー笑顔かわいい……… って! なに今の、え? 今何を思ったんだ、俺! 「いやいやいやどうした俺!」 確実におかしい。 なんだこの感じ! 「ぶっ、あははははは!も、もう限界!」 「…へ?」 急に大声で笑いだした緒方くんに、状況が全く掴みきれてない俺。 「ふっ…ふふ、ははっ!」 「え、緒方…くん?どしたの?」 何がそんなにツボに入ったのか、しゃがみ込みながら爆笑する緒方くん。 「ごめ、だって真田くん、百面相みたいなんだもん」 「ひゃ、百面相?」 「ひとりでニヤけたり焦ったり…面白すぎ」 「に、ニヤけてたの!?」 えー! ニヤけてたとか恥ずかしすぎる! 「うん、可愛かった」 「な…っ!」 は!? ちょ、可愛いって! てか何で俺も照れてんだよ! そして何だこの心臓のうるささ! 多分顔真っ赤だよ、俺  
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