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─ガラッ…
「蛍、はよ~」
「おはよ、蛍」
「おはよ」
自分で言うのもあれだけど、すっごい可愛らしい笑顔で挨拶を返す。
ほんとは今日はそんな気分じゃないんだけど、いつも通りしてないと後々うるさいし…。
「蛍~、今日転校生来るってよ」
「ふーん、珍しいね」
そういえば千尋さん達のクラスにも転校生来たって言ってたような…。
この時期に続けて転校生なんて珍しいけど…偶然かな?
「珍しいよな~!」
「そだね~っ」
俺はあまり、人を信用する奴じゃない。単純に、人間関係ってのがめんどくさいだけ。
だってそう思わない?
ちょっとでも暗い顔を見せれば、どうしたの?とか大丈夫?とか、人の触れてほしくない所に土足で踏み込んでくる。
ちょっとでも不機嫌な態度を取れば、いつもと違う、あんな奴だったのか?って、皆離れてく。
だから俺は、本当の自分を見せない。こんな俺を知ってて普通に接してくれる人なんてそういないんだから。
…ま、例外もあるんだけど。
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