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初めての外出☀
私は、声を出さず押し殺して泣いていた。
看護師は、そんな私に優しく言った。
「もっと、声出して泣いていいんだよ😃今迄、ずっと我慢してたんだね😌大丈夫だよ😌」
それから、ずっとこれまで張り詰めていた糸がプツンと切れたように、私は声を出して泣いた。
看護師は、ずっと黙って私の震える肩を抱いてくれていた。
私が泣いたのは、この時が最初で最後でした。
この時は、仲良しだった部屋の人達もみんな退院してしまい、専門学校の入学式からずっと行けなかったのと、あれはダメ、これはダメ、病棟から出ちゃいけないって、束縛ばっかりで、どこにもはけ口がなくて、きっと我慢出来なくなっちゃったんだと思う。
それで、爆発しちゃったんだ…。
でも、そのおかげで主治医が、外出の許可をくれたんだ😆
「気分転換に外出しておいで😃学校の入学式も行けなかったし、学校の友達に会っておいで😃もうすぐ退院出来るから、外出してもいいよ😌」
私はあまりの嬉しさに目をまんまるくして主治医の顔を見た。
「…。」
「?嬉しくないの?」
「…。うれしい…」
「うん😌そっかぁ😃」
先生は、そう言うと部屋から出て行った。
そして外出の日、母が迎えに来てくれて、私は松葉杖をつきながらナースステーションに寄って、超ご機嫌に病院を後にした。
向かう先は、そう…学校。
仲良しの友達に会えるかわからないけどね😜
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