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声が出ない声楽の授業
喉を手術したことで、また専門学校の中で有名人に…
声楽の先生は、教室に入って来て、まずみんなの顔を見渡した。
そして、私と目が遭うと、喉のガーゼを指して、大丈夫か聞いた。
とりあえず、無理しないように参加した。
声楽の授業と楽典のみ1年全部でするから、ピアノ科の子達も一緒になる。
発声練習とソルフェージュと弾き歌いをするんだ。
私は、苦手だったから指名されないかいつもドキドキの授業だった。
喉にガーゼしてるから今日は、指されないと思ってたら、甘かった。
弾き歌いの時とうとう当てられてしまった。
先に仲良しの友達が指されて「サザエさん」を弾き歌いした。
その後に、私と友達でこの歌よく歌詞を変えて歌ってたよね…って話して笑ってたら私が指されちゃって、弾きながら歌ったら、友達とふざけて歌った方の歌詞で歌っちゃったんだ。
「おさかなくわえたサザエさん追っ掛けて~裸足で、駆けてく 陽気なドラネコ~ みんなが笑ってる…」
何て歌ってたらしく、先生に肩を叩かれるまでテキトーにやった。
先生は、かなりウケてた。
1番ウケてたのは友達だった。
だって、友達が隣でずっと私が間違えた歌を歌っててね、つられてたんだ。
友達も間違えて歌う方に期待してて、ずっと洗脳させてたらしい…。授業が終わってからもずっとしばらくウケてた。
ただ、あまり声が出ないので限られた人しか意味がわからなかったので、それだけでも救いだった😃
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