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誰にも言えない気持ち
私は、ずっと悩んでいた。
答えの出ない…。
多分、答えは出ていたのかもしれない。
ずっと音楽を続けたい…
だけど、無理なことも…。
音楽をしたいと言う私の願いを聞いてくれた両親。
そして、入学式に出れなかったから辞めるとわがままを言う私に、親は 私を責めないでたった一言
「あなたがエレクトーンをやりたいって言ったから、頑張って買ったのに、もう辞めちゃうなんて、エレクトーンがかわいそうね。」
そして、退院した時にした主治医だった先生との約束を思い出した。
それは、ちゃんと学校に行って頑張ること。
そして、ちゃんと卒業すること。
だけど、本当はとてもツラかった。
エレクトーンを続ける限り注射を続けなければならないこと。
そうまでして私はやりたいのか…。
そこまでして続ける意味があるのか…。
だけど、私は誰にも言えなかった。
ただ、頑張るしかない。
膝が痛くても、痛み止めで痛みは抑えられる。
だけど、手首の件でまた心の葛藤があった。
学校の先生も心配していたけど、私は誰にも言えなかった。
いつも、何とも言えない気持ちだった。
だけど、悩んでるとか考えてることも、気付かれないように振る舞っていた。
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