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3月ももう少しで終わりそうなある日、病院から電話がかかって来た。
診察の時に、簡単な手術で傷も小さいのでだいたい一週間の予定だった。
手続きを済ませ、病棟の看護師が迎えに来て、病室へ案内してくれた。
病棟の食堂で、規則やいろんな説明を聞いて、私の担当の看護師が、部屋迄連れてってくれた。
部屋は、6人部屋。
ものすごく賑やかそうだった。
部屋の人達に挨拶を済ませると看護師は、私にパジャマに着替えるように言ってカーテンを勢いよく閉めて一旦出て行った。
夕方、私の主治医の先生が挨拶に来た。
そこには、外来の担当の先生と見た事もない人が一緒に立っていた。
背が高くて、なかなか格好よかった。
外来の先生は、全くノータッチで会う事もなかった。
それから、もう一人。
私の知ってる先生が来た。
外来の検査の時、注射してレントゲン撮った先生だ。
でも、私は恥ずかしかったし、私は覚えていても、先生は忘れてるかもしれないと思って和えて知らないフリをした。
すると、先生から話しかけて来た。
「入院したんだね😃あの日は、ちゃんと帰れた?実はあの時の検査ね、俺…初めてやったんよ。だから君が俺の初やった。ものすごく緊張してたんだよ😃」
そう言って少しテレたように笑った。
それからすぐに、私の主治医の先生が来た。
私と親しげに話してたからちょっとびっくりしてた。
お兄ちゃん先生と私の主治医は、ものすごく仲良しで二人が来ると、とても楽しかった。
おかげ様で入院生活も慣れたある日、やけにナースステーションがザワついていた。
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