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術後の説明
手術が終わって、
「音楽聴きながらのオペなんか普通、絶対に有り得ないよね。」
って言う先生に、
「じゃあ、なんでそんなことしたの?」
と私が言うと、先生は少し笑って、
「プレゼントだよ😃今日は、クリスマスイヴだし😉」
私ったら手術のことでいっぱいですっかり忘れてた。
(そっかぁ、クリスマスイヴなんだ…。)
先生は、傷口の付け替えに毎日来るように言った。
そして、腫瘍は、思ったより厄介で、神経の裏の方と近くにある為、先生は悩んだ末そこら辺は、触らなかったと…。
私が、ピアノとエレクトーンをしてることも、音楽の専門学校に行ってるのも、先生は、知っていました。
もちろん、全部摘出したかったけど、神経のところは大変複雑で間違えたら指が使えなくなる。
そうなると、中指から薬指、小指が思うように動かなくなる。
すると、私は演奏が出来なくなる…。
それなら、無理して取らずに残して少しでも普通に、長時間の演奏はできないけど、ある程度でも演奏できる方が私にとってはいいんじゃないかって、先生は思ったんだって。
検査の結果が良性の腫瘍だったことが確定してから先生は話してくれた。
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