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“社会不適合” ミ「今日集まって貰ったのは他でもない」 直「いや、普通に自主練で道場に顔を出しただけで、お前の為に集まった覚えはない」 ミ「部外の友人に『弓道って、的の中心に当てた方がポイント高いの?』と聞かれて、どこに中てても同じ旨を話すと『え?当てるだけでいいの?』と返された怒りを何処にぶつければいいか――」 柳「確かに共感できなくもないのですが、それより貴方に『部外の友人』がいたことに驚きました」 直「俺も思ってたけど、冒頭からそれ言ったらキャラ固まっちゃうからやめたげて!」   “二年生ズ” ミ「それは言葉のアヤで、実際は名前も知らぬクラスメート」 直「普通に肯定して仕切りなおすな。まず怒るところから始めろ」 柳「2年目のクラスメートに名前を知らない人物がいるのですか……?」   “技術は娯楽で成長す” ミ「二次元なら、100人単位でキャラがいるタイプのアイドルゲーでも全キャラスリーサイズまで言えるけど、どうも三次元だと……」 直「お前のスペックもっと社会に活かせる方向に使えよ」 ミ「でも、世の高スペックPCは大体ネットゲームに使われてるし」 直「やめろやめろ、急に社会の核心を突くな」   “ぶっち” 柳「ただでさえ弓道部はクラスや学校行事に消極的と言われているのですから、クラスメイトとくらいは交流して下さい」 ミ「そんな悪評を流す輩がいるとは許せんな」 直「主にお前のせいだろ」 柳「そもそも、お二人のクラスではこの昼休みに話し合いが開かれていると聞いたのですが」 直「面倒なので休んだ」 ミ「今初めて聞いた」 柳「……」
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