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「ん?おはよう。」
クレフを踏む足を止めずにレイラ達に挨拶を返す。
「ぐふっぐへへへ……。」
無論、笑ってるのはクレフだ。
「いい加減黙れ。」
「ギュビブ!!」
ラディンは思いっ切りクレフを蹴飛ばすと、とっても晴れやかな笑顔で、
「さ、レイラ、ディア!行くか!」
レイラ達に話しかける。
「うん!」
「……うん……。」
「カハッ、グヘヘヘ。」
何をされても、ラディンならば笑うクレフ。
ある意味最強。
~学校・体育館~
今日は月曜日な訳だが、そうなると朝礼がある。
「あ~あ……。」
「どうしたのだ?ラディンよ?」
「クレフ、いつの間に来たのか……。」
「ああ!私はいつも君の後ろを狙っ……「死刑」グベァバ!」
出来る限り音を抑えてクレフを沈黙させると、ラディンは前を向いた。
すると、校長が出て来た。途端に皆の顔が引き締まる。というのも……。
「あ~……。むっ!?そこ、何を私語をしている!」
すると校長……ボレアス校長は、どこからともなく出したチョークを投げる。
ガスッ!
「ホデュア!」
額をやられた生徒は保険の先生に連れられていった。
「いいか!?我の話してる時に私語を話せば、ああなるぞ!!」
ボレアス校長、スパルタ。
しかし、もちろんボレアス校長は倒れてるクレフを見逃さない。
「ふむ。あの者は死にたいようだな?そこの生徒!」
オレに指名が来る。
「は、はい!?」
「そいつを立たせろ。」
「はい。」
クレフの脇に手を入れて立たせると……。
「クハハハハ!私は夢を見てるのか?ラディンが私の脇を触れている!フハハハハ!」
突如クレフが狂喜する。
「校長―――!」
オレの絶叫と共に、クレフの顔面に黒板消しが突き刺さった。
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