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「どうしたんだ?そんなに息をきらして…」
友佑の背中をさすりながら、俺は聞いてみた。
相当疲れているのか、息をきらしながら途切れ途切れに喋る。
「バーチャル…ゲーム…今度こそ…ゲホゲホッ!今度こそ見つけた!」
途中にむせながらも必死に喋る友佑。
「なんだって?どこに??」
「昨日の場所だよ。もうすでに、翔と俊輔がそこで待ってる」
少し落ちついたみたいだ。
「昨日の場所って…行き止まりだった場所か?」
「そうだよ。とりあえず行くぞ!」
そう言って友佑は自転車にまたがる。
昨日なかった場所にまた現れた?そういうことか?
わけがわからない、と言ったふうな顔をしていると、
「早く!!」
と、珍しく友佑に怒られた。
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