なきむしアリスとさかさま鏡。

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女の子は少しびっくりした様子でしたが、再びぼろぼろと涙を流しました。 「みんながわたしのこと、なきむしだって。だから、だれもあそんでくれないの。」 やっとのことで女の子は言いました。 『きみは、なきむしなのかい?』 鏡は聞きました。 「つよくなりたいけれど、ないちゃうの。こんなわたし、だいっきらい。」 女の子は、大きな声で泣いてしまいました。
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