1日目後半.捕らわれの身

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魔ッスルは 私の腕を掴み 檻を出て歩き始める 「お前の判決は まだでていないが ここの責任者の方に 挨拶させる。」 と一言言い放ち それからは 表情をピクリとも うごかさず ただ私を連れて歩く。 ……私は 連れていかれるまま ただ歩く。 歩く 歩く ………… 「ねぇいつになったらッ」 ドンッ 私は少し飛ばされ 衝撃に耐えきれず 地面にお尻をつけて しまった。 いや、それより 恐ろしい事は この『魔ッスル』 もしかして 今1ミリも 動かなかったんじゃ… 「着いたぞ」 魔ッスルは 意外にきちんと ノックと挨拶を済ませ ドアをあけた。 「入りなさい」 その声は美しく 直接脳に響きわたる様な 洗練された声だった。 私は本能的に理解した このドアの 向こうにいるのは 神なのだと…
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