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美優は恥ずかしそうに下を向いた。そして思いきって尋ねた。
「あの…あなた…あなたはエスコートはされないんですか?私が求める方は貴方の様な方です…。」
突然の反撃に少し驚いた。意外に大胆だな。
ヒカルは困ったように、
「僕は単なる店員ですから。エスコートなんて難しいことはできませんよ。」
「そうですか…でも、一番…素敵ですよ…」
「あはは、ご冗談を。でも悪い気はしません。プライベートなら貴方を口説けたかな。」
「え…」
美優は頬を赤らめた。
しかしヒカルはおかまいなしに、
「さあ、冗談はこれくらいにして誰か決めちゃいましょう!」
と爽やかに言った。
美優はうまく交わされて少し恥ずかしくなり、焦ったのか思わずこう言ってしまった。
「じゃあNo.1でお願いします!」
「No.1ですか?」
「はい、なんかわからなくなってきて…一番の方、顔も綺麗だし、まあなんかぼやけてあんまり見えないけど…いいです。」
「そうですか…医者や銀行員は?」
「私面食いなんで…」
あら、
かわいそうな二人…。
世の中顔なのかしら。No.1をね…と、葵。
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