きっかけ

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プルルルル… プルルルル… プルルルル… カチャッ 『もしもし?』 メールを見た後、私はすぐに電話を手にとっていた。 もちろん健汰に掛けるために。 「もしもし?ひかりだけど…」 『ぁあ、ひかり?メール見てくれた?』 「見たよ~…どうゆうこと…?」 『マネージャーが突然原因不明で辞めたんだよ~…だからさ、ひかりやってくんないかな?』 「そんな急に言われても…」 『頼む!!マネージャー居ないとマジ困るんだ』 珍しく健汰が強引…。 「私じゃなくても…」 『3年はすぐ引退だから2年に頼まなきゃいけないし、俺が仲がいい女子なんて幼なじみのお前くらいしかいないんだよ!』 「う~ん…」 そう、私と健汰は小さい頃からの幼なじみ。 親同士がすごく仲良かったから私たちも仲が良かった。 私にとっては親友のような大切な存在。 『ひかり、帰宅部だし習い事とか何もやってないだろ?一生のお願い!!』 健汰の一生のお願いって聞いたの何回目だろう… 「…しょうがないなぁ…」 『やってくれんの!?ありがと!!』 健汰のすごく嬉しそうな声に私は少し笑った。 「でも、もう健汰のお願いは聞かないからね!!」 『分かった…また連絡する、じゃーな』 「うん、分かった~ばいばい」 プツッ プー…プー…プー…
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