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健汰…!!
どこにいるの…!?
何でこんなことするの…!?
「先輩…!!」
後ろから高橋くんの呼ぶ声が聞こえてきた。
「高橋くん…!?」
追いかけてきてたんだ…。
「走るなよ…走ったって見つからない」
「そ、そうだよね…」
高橋くんの言ってるとおりだ。
冷静にならなきゃ。
高橋くんは息を整えてから言った。
「まずは酒谷先輩の教室から行こう」
「そうだね」
ﾋﾟﾘﾘﾘﾘﾘﾘ―
突然高橋くんの携帯が鳴った。
高橋くんはおもむろに携帯を取り出して画面をじっと見つめていた。
「先輩…今、金髪の奴等に呼び出されたよ」
「ぇ、何で高橋くんのメアド知ってるの…?」
「さあな、どっかから聞き出したんじゃねえかな」
「そっか…」
「俺を呼び出したってことは先輩の教室に酒谷先輩がいるんじゃないか?」
「そうだね、行ってくる」
「…1人で大丈夫か?」
「大丈夫だよ!!心配しないで」
「…心配しない訳ないだろ」
「え…」
「…あーもうｯ…いいから気をつけて行けよ!!何かあったら連絡しろ」
「…うん、高橋くんも気をつけて」
「あぁ、分かってる。じゃあ、また後でな…頑張れよ」
そう言って私たちはそれぞれ反対の方向に歩き出した。
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