374人が本棚に入れています
本棚に追加
私はゆっくり教室に向かって歩いていた。
私は今日、あることを健汰に絶対言おうと決心していた。
ガラッ
着いたけど健汰はまだ居ない。
きっと健汰は来る。
今は待つしかない。
そう思って席に座ろうとした時、ドアが開く音がした。
「やっぱり来たね、健汰」
「え…」
振り向かずに言うと驚いたように小さく声が聞こえた。
「どうしてこんなことするの…!?」
「何がだよ…」
さすがに健汰も動揺していた。
「全部分かってるんだから!!…高橋くんを他の人に呼び出させて、私を1人にして教室に来たり…いい加減にしてよ!!」
「………」
「何がしたいの…?」
「お前が悪いんだよ」
「は…?」
「俺の気持ち知ってるくせにあんな1年といるから悪いんだろ?」
「またそうゆうこと言うんだ…?いい加減にして!!」
「俺はお前が好きなんだよ!!」
「勝手なことばっかり言わないで!!もうこの際ハッキリ言うけど私は健汰のことそうゆうふうに好きにはなれない!!」
「お前…ッ」
すごい喧騒で健汰は私に掴みかかってきた。
「私は高橋くんが好きなの!!!」
「………ッ」
「これ以上高橋くんに手を出したら私が許さないから」
健汰は呆然と立ちつくしていた。
私は健汰の腕を振り払って教室から出ていった。
私は高橋くんが好き。
これで良かったんだ…。
最初のコメントを投稿しよう!