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赤色の夕日に染まる校舎を駆け抜けて私は急いで体育館裏に向かった。
「高橋くん!!」
高橋くんは3人組のうちの1人の2年に襟首を掴まれていた。
「…先輩!?」
「高橋くんを離してよ…!!」
私は高橋くんの襟首を掴んでいる2年に向かって叫んだ。
それに対してソイツは私を馬鹿にしたように笑った。
「ハハッ“高橋くんを離してよ…!!”だってよ~」
それにつられて他の2人も笑った。
「高橋くんを離して!!」
「必死だねぇ~浜本、可愛いじゃん」
そう言って高橋くんを離し、私の肩に手を掛けてきた。
「やめてよ…ッ」
「ハハッ可愛いこと言うじゃん」
そう言って私の顔に触れようとした瞬間、高橋くんが後ろからソイツに向かって殴りかかってきた。
「…ッてぇな…!!お前ら押さえてろ!!」
高橋くんに殴られた頬を手で押さえながらソイツがそう言うと後ろにいた2人の2年が高橋くんの腕を掴んで押さえた。
「てめぇの大好きなサッカーが出来ねぇようにしてやるよ!!!」
「やめて……!!!!」
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