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「やめろ!!!!」
背後から聞こえてきたその一言で殴りかかろうとしていたソイツはピタリと手の動きを止めた。
「は…??健汰、お前がやれって言ったんだろ?」
背後から聞こえてきたその声は健汰のものだった。
「健汰……」
「お前らも高橋の腕離せ」
「おい、健汰!!何言ってんだよ!?お前が俺らに任せるって言ったんだろ!?」
「もうそれくらいにしとけって言ってんだよ」
そう健汰が指示すると、ソイツらは高橋くんの腕を乱暴に離した。
「…チッ」
「行くぞ」
健汰は私の方を1度も向かずに、3人を引き連れて体育館裏から去っていった。
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