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マネージャーについての説明が終わったあとも、サッカー部の話をしながらゆっくり歩いた。
いつもより早く学校に着いたので、そんなにまだ誰も来ていないだろうと思っていたが、今日は始業式。
クラス発表の日でもあったためたくさんの生徒がいつもより早めに登校している。
人混みをかきわけクラス発表の紙を見ると、私と健汰は残念ながらクラスが離れてしまっていた。
「仕方ないよね。選択してる授業も違うし、私は理系、健汰は文系だからね~」
「…ぁあ」
健汰はかなり不機嫌そうな顔で短くそう答えた。
私は何故かその表情を見て不安になった。
だから、そのことには触れず
「じゃあ、クラスに行くね?また放課後に」
とだけ言ってその場を後にした。
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