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接近
私の自己紹介はあのまま終わってしまい、あとは個人的にということになったらしい。
トントン
カチャ
「失礼します…」
私達は10周走り終わったので部室にいる広瀬先輩に報告に来たのだ。
だけど、やっぱりあれだけ怒られたから少し怖かった。
「ひかりと高橋か」
「はい、10周走り終わりました」
高橋くんは私に変わって報告してくれた。
「そうか。あとは、ボールを磨いてくれ。そしたら今日は帰っていいぞ」
「「はい」」
「あ、あの…」
「どうした?」
「今日はすみませんでした…今後はこのようなことがないように気をつけます…」
「あぁ、分かった。俺も怒鳴って悪かったな。高橋もひかりの挑発に乗らないようにしろよ!」
先輩はニカッと笑ってそう言った。
やっぱり広瀬先輩はいい人だ…。
「ほら、さっさとボール磨きにいけよ。帰えれなくなるぞ?」
「はい!行こ、高橋くん」
私は高橋くんの手を引っ張って部室のドアを開けた。
「え…あぁ、失礼しました…」
バタン
「あーあ…健汰がまた怒っちまうな…健汰が感情的にならにきゃいいけどよ…」
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