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「12年前の事件…知ってるよな?」
「当たり前です!!」
僕は強く頷いた。
「まぁこのツアーに参加してるんだ、当然か。実はな、あの事件について調べてるうちに…ある噂を聞いたんだ。」
「噂…ですか?それなら私も聞いたことがあります。なんでも死体が人を喰い殺した…とか。」
噂という言葉を聞いて山本さんがそう答えると、桐島さんは首を軽く横に振り再び噂について説明を始める。
「俺も最初はそう聞いていた、しかし…正確には違うらしいぜ。」
「じゃあ正確には…どうゆうことなんですか?」
僕は噂の内容が気になり、せかすように問いかけた。
「正確って言っても所詮は噂だからな、正確とはいいきれねぇが…、12年前の連続怪死事件…この島にいた人間のほとんどが死んだあの事件、死体が人を喰い殺した…ある意味間違っちゃいねぇ。だけどその"死体"なぜ動くと思う?」
「そ、そんなのわかりませんよ…。」
「答えは簡単…、生きてるからだ。生きてるから動く。」
「どうゆうことですか…?」
チョット混乱してきた…。いったいどうゆうことなんだ…?死体が…生きてる…?
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