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「言い方が悪かったな､生きてるっつーのは…中の奴さ｡」
「中の…奴？」
「虫だよ､寄生虫ってやつだな｡よくわからねーけどその虫に寄生されると…人を喰うﾊﾞｹﾓﾝになっちまうらしいぜ｡」
「そんな…まさか…」
「ありえない…って言いたいんだろ？まぁ噂だからな､ありえなくても当然さ｡」
僕は桐島さんの話を聞いてある事を思い出した｡
千夏の祖父が残した日記にあった言葉…"蟲"…
日記…
神社…
噂…
どれも蟲､蟲､虫…
いったいこの島で…何が…
「おしゃべりは終わりだ､来たぞ!!」
突如､榊さんが身構えて扉を見た｡
廊下から足音が聞こえる…おそらく佐々木さんだろう｡
僕達は息を呑んで扉を見据えた｡
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