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キュッ――――― シューズの擦れる音が体育館内に響く。 俺は昔からこの音が好きだ。 理由は…なんだろうな、ただ単純にバスケが好きだからじゃあ駄目かな? ――――パシュッ 誰かがシュートを決めた。 それとほぼ同時に試合終了のホイッスルが鳴る。 「どうだ?城戸。」 一瞬間を置いて、コート内の人物に指を指す。 「……あの2年、次の試合スタメン外した方が良くないですか? 選抜の時にしかやる気がなさすぎます。」 「そうだな。代わりにあの1年はどう思う?」 俺が指を指した2年からボールを奪い、ブザービートを決めた1年を指す。 そんな会話をしてるうちに朝礼の予鈴が鳴ったので急いで着替えて教室へと向かった。  
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