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教室に戻ろうとしたが、どうせ間に合わないと諦めた。 だから普段は誰も居ない中庭で寝転がって時間を潰していた。 そのまま、寝入ってしまったようだ――。 いつも中庭の手入れをしているおじさんに起こされて、ようやく今が3時間目の途中の時間だと気付く。 「キミ、バスケ部の子じゃあないかね?孫が…いや他の中学だからここじゃないんだがバスケ部でねぇ。今3年生なんだが……」 何か喋っていたが聞こうともせず、怠そうにゆっくり歩きながら教室へと戻った。
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