2XXX年 4月1日

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「・・・」 朝の田舎道には殆ど人気がなく、歩いているのも少年だけだった。 「・・・はぁ」 突然ため息をつき、少年は立ち止まる。そのまま大きく伸びをし、やれやれとつぶやいた。 「ったく、いつまで経っても慣れねえやこの暮らし。堅苦しいったらないぜマジ。」 制服のネクタイをゆるめ、整えてあった短い黒髪もワックスで大胆に遊ばせる。 ズボンも腰パンにした。 ポケットからピアスを取り出し、左耳に二個右耳に三個装着する。 これこそが少年の・・・否、宇都宮清三(うつのみやせいぞう)の本当の姿だった。 「んー!!やっぱこっち方が落ち着くなー!!」 そう叫び、清三は再び歩き出した。
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