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桜の花びらが、空から舞い散る。
ある4月の大安。
友人の本田類(ホンダルイ)の結婚式が行われていた。
あたしはその友人席にいた。
「おめでとう!類!!」
「キレイ~!」
「類~!お幸せに~!」
沢山の友人達に祝われている類を、あたしは羨望しているわけでもなく、ただただ本当にキレイと思って見ているだけだった。
「莉穂!莉穂はまだ結婚とかないの?」
高校時代、類と一緒によく遊んだ友人の一人が、あたしに話しかけてくる。
膝の上には、来月半年になる赤子を抱いている。
「あたし!?」
唐突に話しかけられたものだから、若干声が上擦った。
「莉穂は彼氏がいつもいるイメージだから、絶対うちらの中じゃ一番に結婚すると思ってたのに。」
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