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遠い、この世界からは余りにも遠い所に3人の男がいた。
彼らはある目的のために2つに分かれた世界を1つにしようとしていた。
『っあ~~……誰にすっかなぁ~~…』
30くらいの紅い髪の男が、光の卵を弄びながら悩んでいた。
『いいからさっさと決めろ』
20くらいの黒髪の男が苛ついて言う。
そんな2人を笑いながらみていた18くらいの銀髪の少年が、
『なあ!アイツなんかどうよ?』
もうひとつの世界にいる、月明りにてらされていた少年を指して言った。
『ふむ。カイトの意見はただしいな。』
『ヒートはどう思う?』
カイトと呼ばれた銀髪が、紅い髪に呼び掛けた。
『シドウがいいって言うんだから、そうなんじゃね?』
ヒートと言われた紅い髪は黒髪をシドウと呼んだ。
『じゃあ決定!やったあ!スカイハイキャンディもらい~🎵』
嬉しそうにカイトが言う。
『じゃあ、これ渡して帰りますか!』
ヒートは言うな否や光の卵を示した少年の方へと投げた。
卵は流れ星のように尾を引いて飛んで行った。
その小さな固体にこれから起こる数々の試練を従えて。
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