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「本当か!? ありがとう!! これで彼を見ていられる時間が……!!」
「委員長……」
僕のジト目に気が付き、“こほん。ま、まぁ、これで私も他の仕事に集中できる”と言い直した。
「委員長、他人の好みに対しての口出しは良くないですが……さすがに“彼”はどうかと思いますよ?」
僕の発言に、委員長は顔を赤らめて反論してくる。
「う……だが……“彼”にも良い所はある。さりげない優しさとか……あの笑顔とか……ふと気になって考えてしまう……」
言った途端しおらしくなり、両手をツンツン、体はモジモジ。
恋する乙女モードに早変わりだ。
凛々しい委員長を一瞬で変える存在。それは……。
「それにしても、“杉崎 鍵(すぎさき けん)”……彼は不運ですね。こんなにも好きだと言ってくれる人が居るというのに……」
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