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委員長の考えを聞けて良かった……と、心の中で思った。
「他に意見は?」
僕以外の意見は無いらしく、挙手は無かった。
「では……今回、最初の接触を行う。誰か、希望する者は……」
「俺が行くぜぇぇぇ!!!」
委員長が言い終わる前に、左側の机から大声が響く。
「俺が行く!! なっ? 良いだろ!?」
「静粛(せいしゅく)に。そのテンションの高さは高評だが、必要以上に暴走してしまうことが君の欠点だ。初めは慎重に動きたい。この委員会の存在を明るみに出さないためにも」
「うぐっ……」
委員長の意見に彼は渋々引き下がる。
彼が黙ったことで室内が静かになった。
委員長は場を仕切り直すように、“さて……”と続けた。
「他に“行きたい”と望む人は?」
改めて全員に聞いた後、室内に沈黙が訪れる。
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