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「え……」
僕の隣に座る女子の声が可愛い口元から小さく漏れた。
周りの人達も固まっている。
「反論などあるだろうが、これは決定事項だ。変更は、無い」
誰も反論しなかった……。
分かっている。
委員長は、脅しであんなことを言わない……。
「今の言葉を聞いても気持ちは変わらないのかな?」
委員長の言葉が強烈だったのか、彼は眼鏡の位置を焦った様子で直し、“と、当然行きます!”と、強気に答えた。
僕があの状況に立たされたら……どう答えるのだろうか?
「意志は固いようだね。君の健闘を祈るとしよう。“敗北”や“失敗”の判断については機密事項のため、関連する質問は受け付けない。では、今回の会議は終了。皆、解散」
委員長の終了宣言を受け、各人部屋から退出して行く。
僕も部屋から……。
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