第1話 -動き出す委員会-

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「待ちなさい」 「はい? 僕……ですか?」 部屋の出入口付近で委員長に呼び止められた。 一応周りを見回してみるが……他のメンバーは自分のクラスへ戻ってしまったらしく、僕と委員長しか部屋に残っていなかった。 「えと……なんでしょう?」 「実は頼みたいことがあるんだ」 「頼みたいこと?」 何だろう? 委員長とはそこまで親しい仲という訳ではないのだが……。 「君に“監視役”を任せたいんだが……」 「“監視役”……あっ、生徒会のですか? それなら、ちょうど僕のクラスに役員が……」 「違う!」 “バンッ!”と、威圧的に机を叩き、鋭い眼光を僕に向ける。 「っ!!」 「あ……すまない……つい、過度にやりすぎてしまった……」 委員長はため息をつき、僕の居る所まで歩いて来た。
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