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「はい、こっち向いて、目をふせて…はい、次は身体だけ横向いて…」
本当にかずやさんはすごい。
俺が指示するとその想像以上の期待に応えてくれるっていうか…
つまり、どの角度から見てもかずやさんは綺麗ってことです←
「はい、一旦休憩でーす」
声を掛ければふっと表情がゆるみメイクさんが近寄りかずやさんのメイクを整えていく。
「どうよどうよ、」
「…すごい綺麗ですね」
下ネタ大好きな上司に声を掛けられれば思わず言葉が出てしまい慌てて口をふさいだ。
「…あの、なか、むらさん…?」
…いきなりかずやさんが近づいてきたと思ったら名前を間違われた(涙)
ま、いつものことなんだけどね…。
「ちげぇよ、かずやくん。
こいつはな・か・ま・る(笑)」
ガハガハ笑いながら上司の人は直してくれたけど…
「あの、中丸さん…
お水、被ってもいいっすか?」
「へ?」
「えっと…その方がちょっと雰囲気が変わっていいかもと思いまして…」
…なーるほど。
って思い付かなかった一応ぷろの俺も一体なんなんだ…。
「じゃあ少しだけ水を被せてね?」
「分かりましたー」
メイクさんがパタパタと水が入ったコップを持ってきてかずやさんにゆっくりかけ始めた。
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