恋心一つ

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 甘い痺れが体中に広がっていく。  快感を追うように。もっと、とでも言うように俺は、浩之の背中に腕を回した。  くちゅくちゅとお互いの唾液の絡まり合う音だけが室内に響く。  唇を放すと、お互いの唾液の銀糸が引く。 「んっ……」  羞恥に頬を染めながら、俺は、快感の余り蕩けきった瞳で浩之を見詰めた。
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