恋心一つ

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「気持ち良かった?」 「……うん」  俺は、聞かれるまま素直に頷く。  幼なじみ、その上同性同士と言うことに不思議と嫌悪感は、わかなかった。最早そんなことは頭の片隅にもなくって。快感の余韻だけが残っている。  唇にされた愛撫だけで。浩之と一つになれたような一体感が生まれる。俺は、唾液で濡れた唇を指で撫でる。
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