恋心一つ

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 浩之にその声は届かない。  何てことしやがるんだ!  そう思うものの、なぜか嫌じゃない。  キスを落とされた頬に掌を充てて。  するりと撫でると、柔らかい浩之の唇の感触が蘇る。  公衆の面前で、キスをされても嫌じゃない。  そんな自分が居ることに気が付くのはもう少し先のお話。  おわり。
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