恋心三つ

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「会長? なんで?」  驚きのあまり、敬語がすっぽり抜け落ちてしまう。  生徒会長は、俺たちの一学年上、つまり二年生で。  三年生を差し置いて、その容姿と頭つまり成績で生徒会長に選出されたという逸材、―――北村九月だ。 「なんでって。そりゃ、恭ちゃんに逢いに来たに決まってるでしょ」  はいこれ。  なんて、差し出されたのは、またしてもラッピングされたチョコレート。  一体どうなっているんだ?
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