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いやいやいやいや。何? 何で抱きつかれてるの俺。会長もなの? もしかして? まさかだよね?
俺が自問自答していると、とんでもない言葉が降ってくる。
「恭ちゃん鈍すぎだよね~?」
俺に抱きついたまま、会長は結城に同意を求めている。
「確かに。鈍いですよね、こいつ。って言うか、会長……そろそろ恭、離してくれません?」
結城の声が低いものになり、今にも会長に殴りかかりそうだ。
その声に、結城の本気を感じ取ったのか、
「はいはい。名残惜しいけど、離すよ。佐倉に殴られても嫌だし」
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