恋心三つ

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 いやいやいやいや。何? 何で抱きつかれてるの俺。会長もなの? もしかして? まさかだよね?  俺が自問自答していると、とんでもない言葉が降ってくる。 「恭ちゃん鈍すぎだよね~?」  俺に抱きついたまま、会長は結城に同意を求めている。 「確かに。鈍いですよね、こいつ。って言うか、会長……そろそろ恭、離してくれません?」  結城の声が低いものになり、今にも会長に殴りかかりそうだ。  その声に、結城の本気を感じ取ったのか、 「はいはい。名残惜しいけど、離すよ。佐倉に殴られても嫌だし」
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