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そう言って、本当に名残惜しそうに俺の頭をするりと一撫ですると会長は、俺を離してくれた。
もう、クラスメートの視線が痛いとか言っているレベルじゃない気がする。
相手は、あの生徒会長だよ? ファンも沢山居るんだよ? 俺の頭は混乱してくる。
クラス中が悲鳴に包まれるけれどそんなの俺の耳には入ってこない。
浩之に結城に、まさか会長まで関わってくるなんて。
いや、でも冗談かも知れないし……。俺は僅かな可能性にかける。
「会長? あの、これ冗談ですよね?」
俺は、差し出されたチョコレートを指差して訊ねた。
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