恋心三つ

11/15
前へ
/101ページ
次へ
「本当に鈍いよね」 「ですね」  おい、そこで同調すんな! ファンクラブって何だそれ! そう、突っ込みたいけれどなぜか出来なかった。  突っ込むとその存在―――俺のファンクラブ? を認めてしまっているようで。考えただけでも恐ろしい。 「と言うわけで、俺の愛は本気だから」  そう言いながら、会長が再び俺に抱きついてくる。  再び教室の中が悲鳴に包まれる。が、そんなものもうどうでも良い。  現在の状況の方が俺には問題なわけで。もう、訳が分からない。
/101ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3242人が本棚に入れています
本棚に追加