恋心二つ

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 よく平気でいられるもんだと感心する。  俺は、クラスメートの痛すぎる視線に耐え切れず、教室を飛び出して屋上へと向かう。  この熱くなった頬を冷やすために。  ―――結城の唇の感触も嫌じゃなかったな。  そう思っている自分に呆れ果てる。  なんて優柔不断なんだろう俺って。  俺は、深い溜息を吐く。  この先の行方を案じながら。  おしまい。
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