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学校についたのはそれからすぐだった。 家から徒歩で行けるのも、私がここを選んだ理由の一つだ。 無言だった男の子がやっと私の手を離して、口を開いた。 「俺、竹田御猪口(タケダ オチョコ)。お前は?」 「お前…!親のネーミングセンスどうした!?」 私の激しいツッコミに彼は照れ笑いらしき素振りを見せた。 「御猪口って変わってるよな。」 もはや変わってるとかそんな次元では無い。 「そ、そうだね。私は花子。」 「お前も人のこと言えないだろ!!」 「うるさい!しゃあないだろ!!」
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