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「サティラの胸囲を、5cmごとに分けて賭ける。
一人何枚でも購入可能で、掛け金は一枚500G。
ただし、サイズにより倍率が違う。倍率はあそこの壁に張った紙を参照にしてくれ。
一点狙いもありで、ぴったりの数字を当てた奴は1万Gだ。
払い戻しは300Gしか返さない。
違法行為はすぐにバレる細工をしてある。違法者は……その時のお楽しみだな。」
そうして、ニヤリと笑って指を三本立てた。
「三分、最後の賭ける時間だ。払い戻し、新しく購入をしたい奴は名乗りでろ。」
マスターが気を利かせて、三分の砂時計をひっくり返した。
「お、俺は購入! 85から90に三枚!!」
「俺も! 90から95に二枚!!」
「ええい一点狙いで98だ!」
ぎゃあぎゃあとまた購入し、砂時計の砂が落ちきってから少しあと、アニマは紙を持ち上げた。
「我が神に誓って、真実だけを暴こう。」
身の潔白を証明するように言った後、紙にかかれた数字を叫んだ。
「九十……三!」
それを聞いた男たちが、勝利の雄叫びを上げたり崩れたりしていた。
「換金は今から三日後の日没まで。俺の手持ちも少ないから、大勢でくるのはご容赦願いたい。」
「今ガッツリ稼いだ奴が何を偉そうに!」
誰かが飛ばした野次に、ドッと笑い声が広がる。
「貧乏暇なしさ。それじゃあ、換金スタートだ。」
その場にいた、勝利を収めた男たちがアニマの元へ歩いていった。
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