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いや恐らくってだけだから確信は持てないけど、多分マスパだと思うんだよね。
……で、それがなんだというんだろう。
「これが何だかわかるか?」
「マスター……スパーク……」
「そう、魔理沙の形見だぜ」
これが……スペルカードか。大きさは葉書を一回り小さくしたくらいかな。紙で出来ているようだけれど、スペルカードには傷一つ付いていないように見受けられる。
依梨沙いわく、
「スペルカードは霊力の塊みたいなものだからそんな効果があってもおかしくないぜー」
だそうだ。要はよくわからんらしい。
「あなたも欲しい?スペルカード」
白と青を基調としたスペルカードを指に挟んだ葉華菜は、一枚の白紙を差し出した。
少し躊躇ってから、それを受け取って火燵に置き、正面に正座し直した。
「そいつでスペルカードを作れるぜー。私が教えてやろうか?」
え、でも僕普通の人だし霊力なんて無いから無理じゃないかな……?
「霊力?霊力なんて誰にでもあるものよ」
……どうやら考えていた事が口に出ていたらしい。しかも無意識だから余計に質が悪いよ。
「とりあえず、スペルカードの特徴であったり効果であったり、そういったモノを先に考えた方がいいわね。……霊夜まだー?」
アドバイスをくれつつ、霊夜を急かす葉華菜。
うーん……頼もしい、かなぁ?
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