始まりという名の終わり

6/6
前へ
/12ページ
次へ
「間もなく幻想郷よ。命と希望を捨てないように頑張ってね」 うあー、やっぱり危ない所なんだね……怖いよ幻想郷。安全な場所からスタートすればいいな。 しかも夜は更に危ないらしい。月明かりでも妖怪には周りがよく見えるそうだ。 そんなことを考え始めて間もなくスキマの裂け目が見えてきた。 「じゃあ紫、またね」 「そうね、また会いましょう」 紫は僕との再会を約束して姿を消した。 僕は一人、幻想郷に墜ちていく。 僕の世界と幻想郷、二つの世界が反転した。 僕は幻想郷の物語の登場人物になるんだ。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加