253人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
さて
ここで、舞台は屋上から移り二年A組へ。
この、比較的花粉に弱い生徒が多いせいで
窓が締め切られた我がクラス。
その窓には、中に入りたそうに桜の花びらが張り付き
全く関係ないが、僕の背中には子泣きじじいが張り付いていた。
「あー、あー、あー」
じじい、それが山咲。
で、だ、その山咲は先ほども言ったが、フラれたわけで。
悲しさか悔しさか?とにかくその本人しか知らない何かから
山咲は、ゼロ歳児の泣き声と液体を僕の背中に撒き散らしていた。
おかげで僕の背中は、寝小便された布団のようになっていたのだが。
最初のコメントを投稿しよう!