プロローグ

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堂々と鎮座するゼウスにとって、アダマスはちっぽけな存在でしかなかった。 「毎日毎日、悪戯ばかり…。幾度となく注意したが、聞く耳を持たない」 「ふんっ」 アダマスは鼻を鳴らし、そっぽを向く。 「貴様には二度と悪戯出来ぬ様、この中に封じ込める」 ゼウスの手中には、石で出来た箱が現れていた。 「おいおい、それって…」 その箱を見たアダマスは、突然焦りはじめた。 「そう…。かつての禍を封じ込めた『パンドラの箱』だ」 そして、アダマスは箱の中に吸い込まれていった。
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