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「もうすぐフルンタードだ。あそこはいい街だ。行くのは１３、４年ぶりくらいになるが……たぶん変わってないだろうよ」
「ソウデスカ」
「守護どもも、フルンタードには手出しできない。強烈な＜結界＞に守られているからな」
「ソウデスカ」
「おい、マリーティア」
「ソウデスカ」
「……」
マリーティアと名乗る少女のほうに目をやったレイドンは、びっしりと汗を浮かべる。
人はこれほど冷たい目が出来るのか。
「な、なあ「あまり話しかけないでください変態。声をかけられるだけで妊娠します変態。あと、見ないでもらえますか？ キモイです死んでください」
「お、おう」
人は言葉だけで死ねる。そう確信したレイドンはハラハラと涙を流しながら先へ進んだ。
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