1人が本棚に入れています
本棚に追加
私の今日の見回りは悠加にいぢられながら、無難に済んだ。
「そういえばさ、」
私は唐突に切り出してみた。
「悠加って警察官にでもなるの?」
「いやーそんなことは考えてないなぁ…なんで?」
私がそう切り出したのには訳がある。
それはこの巡回をまじめに受けていることに関係している。
まぁ、いいか。なんか今更聞くのも面倒だし。
「というかさ……美希ちゃん、手になに持ってるの?」
「え?そりゃバッグに決まって……」
……ナマケモノのぬいぐるみを持っていた。
なんだおまえ、というかそんなつぶらな瞳でこっちを見つめないでほしい。
泣きたいのはそっちだけじゃない、
こっちもだ……………。
最初のコメントを投稿しよう!